単身赴任という選択へ至った経緯について

夫に単身赴任をさせるというと「なぜついていかないの?」とか「夫より子供とるのか」とか言う人もなかにはいるようです。

しかし、単身赴任させたくてさせているわけではない人のほうが多いと思います。

そして子供が小学生以上なら、生活環境の変化が必ずしも良いとは限らない場合もあります。

このページでは、転勤族の妻でまだ単身赴任の経験がないご家庭のために、「夫に単身赴任させる」という選択をした経験者が、その選択をした理由とそこに至った経緯などをお話したいと思います。

単身赴任期間の平均値から考える

単身赴任者の年齢層は40~50歳代、単身赴任理由は「子供の教育環境のため」「持ち家管理のため」が多いそうです。

つまり、子供の年齢が低いと家族帯同で転勤、子供がある程度の年齢になるとマイホームを持ち、単身赴任を選ぶ世帯が多い傾向にあります。

すべてがすべて、そうだとは言い切れませんが、私の周りの単身赴任経験者の何人かに聞いてみると、持ち家で家族を帯同しない場合、数年のうちに「家族がいる住所から通える支所」に戻してもらえる可能性が高いようです。

下の引用資料にもあるように、単身赴任期間は「3年以内」が7割と圧倒的に多くなっています。

単身赴任期間は3年以内が 70%、「3年を超え5年以内」が 20%、「5年を超える」が 10% となっている。(引用元:独立行政法人 労働政策研究・研修機構

データによると、5年以内に9割が単身赴任を解消しています。

それはもしかすると、夫の会社のように3年で単身赴任のための手当や補助が打ち切られるため、やむなく持ち家を手放したり、賃貸に出したりして帯同しているのかもしれません。

しかし、私の周りでは持ち家を持つと転勤させられることはたしかに多いですが、帰ってくるのも早いという人が多いです。

そして家族帯同の場合、もう一度同じ場所へ異動することはあまりないと思います。もちろん、すべての会社がそうだとは言い切れないのですが……。

子供の教育環境やメンタル面から考える

子供が中学生になるまでは転校させればいいという意見も多いです。確かにいろいろな場所に住み、いろいろな地域の友人ができるのも子供にとっては良い経験なのかもしれません。

しかしデメリットも少なからずあると思うのです。

すべてを前向きにとらえられるポジティブな子ばかりとは限りません。もしかしたら、子供が無理をしている可能性だってあるのです。

私たち夫婦はどちらも転校の経験がありません。そして、赴任先は必ずしも転校生に慣れた地域とは限りません。

たとえばNTTグループなどのように、社宅を各地に持ち、出入りが多い地域への赴任がほとんどなら、周りに仲間も多く心細さも少ないかもしれません。

しかし、企業によっては転勤族が多い地域への赴任とも限らず、周りの子供のほとんどが持ち家に住み、祖父母もすぐ近くにいるという環境の中に飛び込むこともあります。

この項では、転勤が子供に与える影響と対策を考えてみたいと思います。

子供を連れての引っ越しは小学生までが限界

私たちの長子は年中から年長になるタイミングで幼稚園を変わりましたが、2度目の幼稚園では転入生はほとんどいない地域でした。そして、1年いただけの幼稚園を卒園しました。

初めての引っ越しで、内向的だった長子は活発になりました。そこには1年しかいないと言われていたのですが、どちらにしても1年で卒園し小学校に行くことになるので、わりと割り切って楽しめていたと思います。

そしてまた転勤し、小学校に入学しました。この地域は私たち夫婦の実家から2時間以内で行き来できるので、知らない土地とはいえ安心感はありました。みんな同じスタートなので、子供もすぐに溶け込みました。

小学生になると友達関係も変わってきます。仲が良い子の中で、自分だけがいつか去っていくことに何かしら思うことはあるようでした。このあたりで、どこかに家を買い、これ以上転校しなくて済むようにしてやりたいと思うようになりました。

実際に家を買うことになった時も、半年以上前から転校することは決まっていたのですが、やはり「去っていく人」と思われるのがイヤだというニュアンスのことを言い、ギリギリまで学校にも友達にも言わないでほしいと言ってきました。

小学5年生になる現在、上の子はまだ転校してもやっていけそうだとは思います。

もし家を買っていなかったら、上が小学5年生、下が年長になるタイミングで実家とは離れた場所へ転校していたわけですが、だいたい4~5年のスパンで転勤があるので、高校受験期にまた転校となった可能性は高いです。そう考えると、家購入に踏み切って良かったとは夫とも話しています。

子供の高校受験期の転勤

小学生のうちは転校しても大丈夫な子も多いかもしれません。

しかし、高校受験のことを考えると、中学2年生からは動かないほうがいいと思います。なぜなら、中学3年生以降、場合によっては2年生以降の転校は、新旧の中学校で内申点の付け方が違い公正な判断ができないので、試験のみで判断されることがあると言われているからです。

会社側は、家の事情まで把握して異動させているわけではありません。

子供が受験期だろうが転勤を命じられる可能性はあります。中学2~3年生になる時点で、たとえば双方の実家の近くだとか、家を買ってもいいと思える場所にいれば良いのですが、縁もゆかりもない場所にいる可能性だってあるわけです。

そして、そこにいるタイミングで転勤という状況になったとき、新しい地で内申点無しで受験するか、夫に単身赴任してもらうかを数週間で決断しなくてはならないかもしれません。

後者を選択した場合、夫も親戚もいない場所で子供が高校を卒業するまでそこにいなくてはならないことになります。2~3歳差などの弟妹がいれば、もっとその期間は延びます。

そう考えると、子供が小学生のうちに家を買って、定住場所を決め、いざとなったら夫に単身赴任してもらうほうが良いと考えました。

まとめ

夫の会社は全国に転勤する可能性がありますが、50代に入ると給与カットで「転居を伴う転勤がない」エリア総合職に変わることができます。うまくいけば、数年だけ別居で、あとは家族一緒に暮らせるかもしれません。

夫か子供どちらかを選ぶことはできません。ただ、配偶者と子供が同時におぼれていたら、まず子供から助ける人がほとんどではないかと思います。夫婦はお互い自分でできることはやり、手を差し伸べられる時にフォローするという形でもいいと思いますが、子供は自力で頑張れるまで親が守るしかないのです。

夫は幸いメンタルの弱い人ではないので、月に一度帰ってきて、私が数カ月に一度赴任先へフォローに行けば数年は大丈夫だと思っています。

私は夫が家を買う決断をしてくれて感謝しています。子供は転校する心配がなくなったので落ち着いています。どこの高校に入りたいかなども小学生のうちから考えることができます。

長期単身赴任や頻繁すぎる転勤について、行政からの指導が入る日が早く来るように祈っています。

 

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